日帰り登山を始め
何回か初心者向きルートを歩いていると
もっと自然を感じたい。
もっとワイルドなルートを歩きたい。
そんな気分になってきませんか?
でもまだまだ初級。
道なき道やいっぱい分かれ道があるルートはちょっと。。。
ボクは約40年前の高校生の時に
山岳部に所属したときから
山登りを始めました。
ちょとブランクをはさみ
もう一度山登りを再開しました。
そんな初心者を2回経験したボクだからこそ
よりビギナーの立場に立って
ルート案内ができると思います。
今回はボクのホームグラウンドともいえる金剛山での
これだ!と思えた初級者向きコースのひとつ
香楠荘尾根ルートを紹介します。
目次(クリックで各段落に飛びます)
金剛山とは
金剛山(標高1125m)は、大阪府と奈良県にまたがる金剛山地の主峰です。
日本二百名山に選定されています。
葛木岳、湧出岳、大日岳の3つのピークがあり、
1125mの三角点は葛木岳の葛木神社の本殿裏にあります。
だけどそこは、神域となるため立ち入り禁止。
そういうこともあり一般的に金剛山山頂は
大阪平野の景色が見渡せる国見城跡となってます。
数多くの登山ルートがあり
初心者から上級者まで楽しむことができます。
香楠荘尾根ルートのルートガイド(案内)
2021年3月23日の山行記を兼ねて
香楠荘尾根ルートを案内します。
なお、写真はその日の天気、
見る角度等によって
見え方が変わってきます。
また肉眼で見るのとも
ちがう印象を持つことがあります。
そういうわけで写真は
参考程度にとどめてください。
香楠荘尾根から登るコースは百ヶ辻(もまつじと読みます)から出発。
南海バス、金剛バス共通のターミナルのようになってるバス停出口を出て
道路をはさんだ向かい側が出発点です。
百ヶ辻からしばらくは簡易舗装されてて
しかもビミョーな登り坂の林道歩きです。
ヘタレなボクにとっては初っぱなからなかなか疲れます。
5分ほど歩くと
左側に文殊中尾根への分岐があらわれます。
香楠荘尾根には
ここはスルーして直進です。
続いて5分ほど歩くと
左側に水場が出てきます。
水をもってない場合は
ここで補給しておきましょう。
この水場の裏側みたいなところに
文殊中尾根や寺谷へ向かう分岐があらわれます。
ここもスルーして
林道歩きを続けます。
さらに5分ほど歩くと
左側に細尾谷の取り付きが
あらわれます。
香楠荘尾根ルートは
ここからほんの少し細尾谷ルートを歩きます。
そういうわけでここは林道から左に入ります。
ほんの2、3分小滝の巻き道を歩き
小滝を越えたあたりの右側に
香楠荘尾根の取り付きがあらわれます。
この取り付きが右に鋭角にUターンする感じであるので
ちょっとわかりにくく注意が必要です。
こんな岩道を越えたあたりです。
振り返って見るとこんな感じ。
ここからしばらくは急登。
斜面をよじ登る感じの
ちょっとワイルドな登りです。
この急登を登り切ると
平坦道や緩い登りを繰り返します。
そしてロープウェイの鉄塔のところの
ちょっとした広場に出てきます。
ロープウェイは2021年3月現在、
運行休止中です。
ここを越えると緩やかな登りや
ちょっとした急登をしばらく繰り返します。
この日は前夜にちょっとした降雪があったみたいで
うっすらと雪が積もってました。
やがてちはや園地の遊歩道に合流します。
遊歩道をしばらく歩くと
このルートの名前の由来となる
金剛山唯一の宿泊施設であった香楠荘があらわれます。
そしてちょっと歩くとちはや園地に到着です。
ここは暖かくなるといろんな花が咲き乱れて
ほんときれいな場所です。
ちはや園地を越えて
ちょっと歩くと
二又分岐があらわれます。
左はロープウェイ駅を経由して
右はダイヤモンドトレールというルートを経由して
山頂へ向かいます。
今回は右から進むことにしました。
金剛山山頂周辺は神域のため
やがて一の鳥居という大きい鳥居があらわれます。
この鳥居をくぐらずに右へ行くと
水越峠や大和葛城山方面に向かいます。
山頂へは鳥居をくぐってもうひと登りです。
しばらく歩くと右側に
葛木神社に向かう階段があらわれます。
今回はちょっと寄り道しました。
1,125mの三角点はこの裏にありますが
神域のため一般人は立ち入り禁止です。
そしてほんのちょっとあるくと
いよいよ山頂広場といわれる国見城跡に到着です。
百ヶ辻から山頂まで
ゆっくり歩いて2時間弱で到着です。
今回の登山口である百ヶ辻へのアクセス(大阪市内から)
車でのアクセス
ボクはいつも大阪市内から
阪神高速松原線を利用し
三宅出口(阪神高速松原線出口)から
国道309号線を南下。
神山南から府道705号、214号を経由して向かいます。
214号の終点が百ヶ辻。
笠松駐車場という民間の駐車場があり
平日500円、土日祝日は600円で1日駐められます。
(2021年3月現在)
更に領収書を5枚集めると
1回無料で駐めることができるサービスもあります。
もう少し奥の本当の突き当たりに
府営駐車場があり
バスなどの大型車も駐められます。
電車・バスでのアクセス
南海高野線利用の場合(なんばから出発)
なんば駅より橋本方面行に乗車。
河内長野駅で下車して
金剛山ロープウェイ前行の南海バスに乗車。
終点の金剛山ロープウェイ前で下車です。
時期にもよるみたいですが
南海線の主要駅とのお得な往復割引切符の
金剛山ハイキングきっぷが発売されてます。
(2021年3月現在)
近鉄長野線利用の場合(大阪阿部野橋から出発)
大阪阿部野橋駅より
長野線河内長野行方面行に乗車。
もしくは南大阪線、吉野線に乗車して
古市駅で長野線河内長野行方面行に乗り換え。
富田林駅で下車して
千早ロープウェイ前行の金剛バスに乗車。
金剛登山口下車で到着です。
金剛バスはICカードが使えません。
小銭を用意してください。
(2021年3月現在)
最後に
香楠荘尾根ルートはそんなに荒れた道もなく
比較的歩きやすい登山ルートです。
ちなみにボクはこのハイキングシューズで歩きました。
細尾谷から香楠荘尾根への取り付きが
ちょっとわかりにくいですが
(それでもゆっくり歩いて気をつけていれば大丈夫)
香楠荘尾根ルートに入れば分岐道もなく
迷うこともないと思います。
ただ念のためスマホにGPSアプリを入れていけば安心です。
スマホをもっていない方は
ハンディGPSをもたれてはどうでしょうか?
ボクはスマホも持ってますが
こちらも利用してます。
やはり紙の地図もなにかと重宝します。
このルートは地図には載っていないのですが
景色を愉しむときとかに地図を見ると
見える山が何かがすぐにわかり便利です。
そして金剛山ロープウェイ(村営)ですが
2019年に駅舎の耐震強度不足が判明。
運行を中止ししました。
もともとロープウェイは赤字続きだったこともあり、
千早赤坂村として駅舎を改装する財力がなく
運行を中止している状態が続いています。
2021年3月、千早赤阪村単独での
事業運営を断念することになりました。
これから民間の譲渡先を探す方針らしいですが
最悪みつからない場合は撤去となるようです。
金剛山を登山のホームグラウンドとしているボクにとって
ロープウェイはいざというときのエスケープ手段ともなるので
ぜひとも運行を再開して欲しいと個人的には願っております。
また香楠荘(村営)については
ロープウェイの休止の約半年後に休館しましたが
同様に千早赤阪村での事業運営は断念とのことです。
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